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須坂新聞調査隊11


須坂ハイランド町になぜトーテムポール?

■平成記念に子どもたちが制作

 須坂郵便局と須坂ハイランドビルの間の通りを通ると、道路脇に立つトーテムポールが目に付きます。トーテムポールはアメリカやアフリカなどの原住民が、守り神として柱に動物の姿などを彫刻したものです。それがなぜあの場所にあるのでしょうか。
 あのトーテムポールは須坂ハイランドの駐車場の花壇に立っています。同町住民によると、平成の記念、そして同町のシンボルにと平成元(1989)年に子どもたちが作ったものだということです。
 当時、同町育成会長を務めていた高橋公一さん(68)によると、育成会役員と子ども会が開いた「児童・生徒と語る会」で、秋の区民文化祭にみんなで共同制作したものを出品しようという話が持ち上がりました。壁画制作などいくつかの案の中から、トーテムポールを作ることになったそうです。
 柱は電力会社から譲り受けた古い電柱を使いました。高さ約6.5m、直径約60cmの柱に、子どもたちが絵を描き、のみで彫刻して、アクリル絵の具で色を塗りました。
 鬼無里村(現長野市)の木彫家に教えてもらいながら、木づちでのみをたたいて彫るなどしました。小中学生約50人が土日ごとに手分けして作業し、約1カ月かけて作りました。
 赤や青、黄色などカラフルな色で、動物などを模して描いた5つの顔と、一番上に鳥を配したトーテムポールが完成しました。
 文化の日の11月3日に除幕式を行いました。夕陽に映え、また、明日に向かって希望を抱くようにとの願いを込めて、西向きに立てられました。
 トーテムポールは色があせてしまうので、今も数年ごとに子どもたちが『化粧直し』 をして受け継いでいます。今年度、塗り直す予定ということです。
 高橋さんは「ハイランドは昭和49年にマンションが完成し、52年に発足した新しい町なので、子どもたちの作ったトーテムポールが町の顔、象徴となり、区民も喜んでくれました。今でも集合場所などに使われていて、区民に親しまれています」と話してくれました。

 

 

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