「村民の皆さんに寄り添った村民が誇りを持てる村づくりを進める」と述べた。近く事務所開きをする予定。
藤沢氏は、4月の人口戦略会議で村が「消滅可能性自治体」に分類されたことを受け、「私のできる範囲で取り組めればと思った」。具体的には村長の引退表明後から出馬を考えたとし、「長く(村政に)関わりさまざまな思いがあるが、年齢も含め熟慮した。(自身の)退任表明の数日前に決断した」と説明した。
村の課題の人口減少に対しては、長いスパンで政策を実施する必要があるとした。合わせて、子育て世帯への経済的負担軽減策が必要とし、「国や県と連携して安心、安全に子育てできる環境づくりをする」とした。
藤沢氏は牧出身。須坂商業高校卒業後、1975(昭和50)年4月、村職員に採用。総務課長を経て、2017年4月から副村長を務めた。9月30日付で退任していた。
村長選を巡っては、3日時点で他に立候補の意向を表明している人はいない。現職で2期目の内山信行氏(80、水中)は、村議会9月定例会一般質問で、今期限りでの引退を表明している。
この他、一部で候補擁立を模索する動きもあったが、現在は藤沢氏以外の名前は聞こえてこない。
一部村議は無投票になる可能性があるとし、「村民の政治への関心度はさらに低くなる」と危惧している。
2020年の前回選は、現職と新人が立候補し、一騎打ちの選挙戦となっている。