技術や価値観の潮流に乗り遅れないために、この4年間は小布施町がチャレンジする重要な時期だとし、「町政の外や中での経験、自分に沸き上がった思い、さまざまな人とのつながりをフル活用し、町のために全力で取り組んでいきたい」と決意を述べた。
2019年の台風19号災害やコロナ禍で、小布施らしいまちづくりや交流ができない期間が続いたことや、行政内部で取り返しのつかない事案が立て続けに起こったことに言及。自身の自分事として捉えながら、町の取り組みや今後のビジョンが住民に伝えきれず「町政に対する信頼感が揺らいでしまった」と語った。
実現したい町政のキーワードに信頼・挑戦・共創を挙げた。町民に寄り添い、常に挑戦し続け、情報を共有する町政を目指す。笑顔で接客する職場づくり、定例会見の実施、歳入改革による財政基盤の強化、事業提案制度や町民参加型の施策づくりなどを進めるとした。分野ごとの具体的な施策は11月中にまとめる予定という。
大宮氏は山形市生まれ、高崎市育ち。東京大学大学院工学系研究科修了(都市工学修士)。小布施若者会議の企画運営を機に、2013年1月、小布施町に拠点を移した。町非常勤特別職主任研究員として各種政策立案に取り組み、20年4月から町総務課長、今年4月から企画財政課長。9月20日付で退職した。
一方、現職で1期目の桜井昌季氏(59、松の実)は10日に記者会見し、1期目の今期限りでの引退を正式表明した。