須坂新聞WEBサイト クマの生態や身の守り方知って
須坂新聞
今日は何の日
10月23日(水)
●電信電話記念日
電気通信省(後の電電公社、現在のNTT)が1950(昭和25)年に制定。1869(明治2)年9月19日(新暦10月23日)、東京~横浜間に公衆電信線の電柱と電線をはる工事が始まりました。
求人情報
須高管内の求人情報
長野労働局や須坂市産業連携開発課の情報はこちらから
フォトサービス
新聞DVD
須坂新聞
ニュースヘッドライン
クマの生態や身の守り方知って(2024.10.12)

 須坂市動物園で5日、クマの生態や遭遇した時に身を守る方法について学ぶ催しがあった。

 同園と市農林課が企画。来園者に向けて市内に生息するツキノワグマの現状を伝えた。
 同園でツキノワグマ「ケン」の飼育を担当する笹井恵さんが生態について説明した。ツキノワグマは本州と四国にすむクマ。性格は温厚。するどい爪で木に登り、時速40kmほどで走る。木の実や果実を食べる植物食で、魚も食べるが足がつかない水辺には入らないという。
 クマの出没情報で発表されるクマの体長は四足歩行の状態で頭の先から尾の付け根までを指す。二足で立ち上がった時は体長の約1.4倍になるという。
 市農林課の杉原成さんはクマに遭わないように鈴やラジオで人間がいることを知らせることが重要とした。クマに遭った時の対応として1.大きな声を出さない(驚いても声を押える)2.背中を向けて逃げない(ゆっくり後退り)3.両手を高く上げて、大きく見せる―を紹介。クマスプレーも有効だが、攻撃力が高いため風向きなどに注意して使う必要があるという。
 市農林課によると、本年度市内でのツキノワグマの目撃や痕跡は44件。過去10年の平均よりも件数が多く、県の出没警報も出されている。市は対策として電気柵による侵入防止、被害のある地域で捕獲する個体数調整、緩衝帯整備、放置果樹などの管理などを行っている。
 杉原さんは市民にできることとして、ごみや果実を畑に放置しない、電気柵の設置や維持管理への協力、野生鳥獣・狩猟について情報収集することを挙げた。
 笹井さんは「クマは好奇心が大勢な動物。食べ物の残り香がするだけでも追ってくることがある。クマの生態を学んでクマと人が適度な距離を保って生活してほしい」と呼びかけた。

 

TOPへもどる