議員としての役割や議員の男女比率など、男女平等の観点から質問を投げかけ、熱心に耳を傾けた。
同学年は1年時から3年間の計画で、総合学習で取り組むテーマをSDGsに設定。「自分の住む小布施町を自分たちの力でより良く変えていこう」と、複数の部会を設け探究している。この日は、ジェンダー部会の男女平等実現・議員チームと広報部員が懇談を申し入れ、関悦子議員、中村雅代議員、竹内淳子議員、小倉繭議員が応えた。
生徒らは「議員の男女比率についてどう思うか」「男性議員と比べられることは」など次々に質問。議員らは、女性議員がゼロ、または一人という自治体もあるが、小布施町では約3割にあたる4人(14人中)が活動している、と説明。そうした中で「女性の代弁者として議員活動をしたい」。その一方で「“女性議員”と特別な言い方をされない社会になればと思う」「今後、政治参加する女性を増やしていかなければ」―など、それぞれの考えを示した。
生徒らに向け、男女関係なく社会で生かせるスキルを義務教育でしっかり身につけて―との願いも伝えた。
今年4月に施行された女性支援新法や、男女の賃金格差は長野県が全国ワースト3、非正規雇用のうち7割は女性という現状にも触れ、町議会9月会議で「女性差別撤廃条約選択議定書の速やかなを批准を求める意見書」を可決したことを紹介した。
質問役を務めた大田亜依さんは「議員だからこその考えを具体的に聞くことができた」。広報部の増田大樹さんは、「自分たちの身近な問題として考えたい」と話した。
同校2学年の部会はジェンダー、広報の他、環境、まちづくり、地域福祉、トイレの六つ。学んだことをもとに今後、町議会に提案する計画もあるという。