11月下旬に最盛期を迎え、12月中旬ごろまで出荷が続く。果樹王国須高の農家では秋の味覚を全国に届けるため収穫に追われている。
リンゴ農家の高田洋一さん(53、須坂市沼目町)の畑でもサンふじがたわわに実った。高田さんは「今年は肥大は良好だが色づきが遅く収穫時期に困惑している。ここに来て朝晩の冷え込みもあり味も乗ってきた。皆さんにおいしいリンゴを食べてほしい」と話す。
高田さんによると、春の凍霜害の影響もなく肥大も良好。その一方で高温が続いたため日焼け果や裂果、害虫被害が見られた。11月上旬の朝晩の冷え込みにより糖度が上がり、色づきも期待できる。防除による害虫対策にも気を配ったという。
須高ブロックによると、サンふじの24年度の出荷は約164,000ケース(1ケース10kg)を計画。「今年は夏の高温などで日焼け、害虫発生など生産者にとって苦労が大きかったと思う。玉肥大、糖度は順調だが、色づきが遅く出荷がやや遅れている。価格は堅調に推移。農家の方の所得向上を願っている」と話している。