11月1日からは長野銀行の行員4人が八十二銀行に出向、須坂支店で勤務している。
協働は県内でも早期の取り組みとのこと。合併に向けて万全な体制づくりを推進すると共に顧客に合併後の姿をより早く見せることで安心感を覚えてもらう狙いがある。
4人は両支店にデスクがあり、両支店の名刺を持ち歩き、双方を行き来することも多々ある。
八十二銀行須坂支店を取材した18日午後、八十二銀行では法人課に籍を置き、長野銀行では営業係(係長)に籍を置く山崎正和さん(33)が、八十二銀行法人課の小山卓郎さん(38)から、「八十二仕様」の業務手順の説明を受けていた。
山崎さんは「同じ業界でも、システムに違いがあり、新入社員になった気分。以前から仕事やプライベートでも交流していたので、すんなりと入ることができた。働きやすい環境づくりをしていただいた八十二銀行の皆さんに感謝したい。先陣を切っているので、後に続く人たちのためにもがんばりたい」と話している。
協働して約3週間。両行と取引のある事業所に両支店の担当者が一緒に訪問し、既に担当者や取引内容を一本化したケースもあるという。
受け入れ側の八十二銀行須坂支店の新井忍副支店長(53)は「両支店はカッタカタまつりの踊り連、長野銀行創業日の清掃奉仕、小学生向けの金融教室などを共同で行い、1年以上も前から融和と交流を図ってきている。11月からは本業での協働が始まったが、4人は以前から在籍していたかのように溶け込んでいる。今後とも、多くのお客さまに合併することの効果を実感していただけるように努めていきたい」と話している。