児童たちは10月21日にリンゴの袋をはずしたり、葉摘みなどを体験。その際に自分の名前や好きなキャラクター・動物などを描いたシールを貼った。
描いた部分がシールをはがした時に白く残る仕組みで、この日はそれぞれが自分のリンゴをさがしてシールをはがすと、赤い表面の中に白い模様がくっきり。中澤快斗、中島いち栞(いちか)、中澤里茉、黒岩塁、古畑日菜さんらは「自分の描いた絵が出て面白かった。リンゴは家族で食べたい」と喜び、担任の森山知之さんは「地域の皆さんに準備していただき貴重な体験ができた」と感謝した。
いずみの里は地元有志らでつくる「いずみの会」(佐々木啓佐義会長、八重森町)が管理。さまざまな果樹や野菜を栽培し、日野の原風景を守り続けている。地域の子どもたちとの交流も盛んで、同小児童とのシールリンゴを通じての交流は今年で11回目となる。
同会会員でシールリンゴ栽培を手掛ける小栁邦義さん(塩川町)は「日差しが強くてシールの効果がよく出ないリンゴもあったが、子どもたちに喜んでもらってよかった。この体験をきっかけにふるさとを大切にする心を育んでほしい」。会長の佐々木さんは「子どもたちの元気な声がうれしかった。将来はいずみの里を守り育ててほしい」と期待した。