野沢菜は同校の畑で児童が栽培。地元の郷土食グループのメンバーらの指導で、野沢菜の葉を刻んだ「切り漬け」約10kgと、葉を丸ごと使用した「野沢菜漬け」約40kgの計約50kgを仕込んだ。
市内で郷土食や伝統野菜を伝える活動に取り組む「郷土食ブランドづくりグループ」と、仁礼コミュニティセンター職員の計6人が講師としてサポート。児童たちにレシピを教え、包丁の使い方や塩のもみ込み方などをアドバイスした。
児童たちは切り漬けを作る過程で、切り昆布、しょうゆ、みりん、酢、白砂糖などの調味料が混ざった野沢菜を「おいしくなあれ」と声をそろえて、味が染み込むように押し込んだ。
木戸琥珀さんは「野沢菜漬け作りを体験できてとてもうれしかった。葉を包丁で4、5cmに切るのが難しかった」。板橋あかりさんは「こんなにたくさんの調味料を使うと思わなかったので驚いた。葉の根元に手で塩をもみ込む作業がうまくできた」と笑顔だった。
郷土食ブランドづくりグループの中山美栄子さん(81、須坂市仁礼町)は「児童の皆さんが喜んでくれて良かった。野沢菜を漬けたことがない子が多いと思うので貴重な体験になったと思う。ぜひ家でも作ってほしい」と話していた。
仕込んだ2種類は家庭科室で保管。食べ頃は切り漬けが2、3日後、野沢菜漬けは正月明けの予定という。