「名物の食で観光客をひきつけ、1年を通して須坂の町並みや良いところを知ってもらいたい」とアピールする。新名物は今後、イベントなどで提供していく予定だ。
須坂JCは昨年「須坂名物開発プロジェクト」を立ち上げ、外で食べ歩きができる気軽さをコンセプトに2種類を発案した。
「須坂竜(ドラゴン)焼き」はみそで味付けした竜田揚げ。市内に歴史あるみそ蔵があることから、みそ文化が息づくまちの特長を生かした。竜のうろこをイメージしてせんべいを細かく砕き、パリパリ感を出す工夫も凝らす。
臥竜公園やカッタカタまつりの竜みこしなど、須坂に親しみのある竜から「ドラゴン焼き」と名付けた。
「須坂JuiCyee(ジューシー)」はナガノパープルとシャインマスカットの果実を皮ごと使用した濃厚なジュース(ネクター)。二層に分かれた見た目は「写真映え」も狙った。
同会議所メンバーで開発者の村岡貴也さんは「ネクターにすることでブドウの時季を過ぎても、そのままの味を楽しめる。須坂の新名物として、いろいろな店舗でバラエティー豊かに広がっていってほしい」と期待。試食した商業観光課の仁科了治さんは「どちらもおいしかった。手軽に味わえて須坂らしさをアピールしやすい商品だと思う。これから観光に生かしていければ」と話していた。