
店舗では特産品の販売を中心に、須坂や北信地域の食文化の魅力を発信。市から業務を受託する日本グルメ市場(本社・和歌山県有田市、長野営業所・須坂市小島町)は「『信州の恵みを日常に』をテーマに、地域のおいしさや伝統を身近に感じられる場を提供したい」としている。
同社によると、核となる特産品販売では新鮮な農産物や加工品を多数取りそろえる。ブドウやリンゴをはじめ「須坂のフルーツを前面に押し出していきたい」と強調。おやき、みそ、菓子、日本酒、ワインなど地域ならではの商品も販売する。試食・体験や季節ごとにテーマを設けた企画も充実させたい考え。
店内には、ふるさと納税の自動販売機を常設し、寄付額に応じて商品券を発行する。店舗で販売の商品を購入する際に利用できるほか、店舗以外での利用についても調整中という。
キッチンを備える飲食スペースも特徴の一つ。市街地と連携して活性化を図るため、市内の飲食店や今後開業を目指す新規出店者らに期間限定で営業してもらう。
観光案内や情報発信の機能も備える。店内にデジタルサイネージ(電子看板)を4台設置。来店客に観光名所やイベント情報、地元の生産者や飲食店・商店などを紹介するPR動画を発信することで市内回遊を促す。
同社は2月26日、ふるさと納税の返礼品に農産物を提供している生産者を対象に、市内で第1回出品者説明会を開いた。午前、午後の両部に計約60人が参加し、店舗のコンセプトなどの説明を受けた。
ブドウ農家の30代男性は「イオンモールにはお客さんがたくさん来る。販路の拡大には良い機会になる」と期待していた。
第2回出品者説明会は4月9日。市内の生産者や事業者らを対象に開く予定という。