
6、7日の一般質問では11人が町政をただした。大宮透町長は、公約に掲げる「農業・農村」「子育て家庭」「高齢者」への施策3本柱について「全てが最重要課題。関係各課と議論を重ね、一つ一つ着実に実現していく」とした。「公約の実現に向けた意気込みは」との福島浩洋議員の質問に答えた。
大宮町長は今年1月22日に初登庁した。すでに新年度当初予算編成の最終段階に差し掛かっていたことから、三つの柱に係る事業が十分には反映できていないという。しかし「公約は町民の皆さんとの大切な約束。できるところから取り組む」と強調した。
その中、計上したものとして、農業基盤整備の一環で土地改良区畑かん施設の自動化に向けた補助、中学校給食費の補助拡充、自治会負担軽減につながる交通災害共済の全町民公費負担などを挙げた。
公約の一つ「まちじゅうホテル構想」の基本的な考え方については、観光面などの現状と課題を踏まえ提案しているものとし、「小布施ならではの暮らしを体験しながら滞在してもらえるよう、農村部を中心とした民泊など小規模な宿泊施設の新設を推進し、町全体の活性化を目指したい」と説明。空き家や蔵などを活用し、農家や飲食店の収入源確保にも有効と考える―と述べた。
また、寺島弘樹議員は、インバウンドも視野に農泊と六次産業センターでの体験を組み合わせた滞在プログラムで個人旅行者を訴求しては―と提案。町の見解を求めた。
町は、「町内の農家や事業者、団体などの連携で、宿泊や体験を融合した事業化の動きがあると聞いている」とし、基本的には民間の動きを尊重。行政支援の在り方も検討するとした。