須坂新聞WEBサイト 【小布施町】小布施町中学生地域クラブ~7割の生徒に満足感
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【小布施町】小布施町中学生地域クラブ~7割の生徒に満足感(2025.03.22)

 中学部活動を地域に移行するための受け皿として、小布施町教育委員会が昨年4月、小布施町中学生地域クラブ(会長=山崎茂教育長)を設立して1年。

 昨年7月と今年2月に行ったアンケートによると、「練習が楽しい」「上達できている」など約7割の生徒が指導に満足し、指導者や保護者もおおむね活動を肯定的に捉えていることが分かった。一方で指導者不足などの課題は残り、事務局の生涯学習課は「運営する中で得た成果を大切にしつつ、持続可能な組織になるよう改善に努めていく」としている。
 小布施中に運動系、文化系合わせて11あった部活動のうち、運動系の8(バスケ男女、バレー男女、ソフトテニス、卓球、バドミントン、陸上競技)が移行。軟式野球が加わり現在は9クラブある。
 地域クラブコーディネーターが、練習場所の調整やクラブ員管理など全般的に担う。6月から「クラブ通信」を発行し、3月で22号に達した。緊急連絡網のクラウドサービスを通じて2度実施したアンケート結果も掲載する。
 地域クラブの活動時間は平日2時間程度(うち1日は休養)、休日3時間程度(土日いずれか休養)と規定。月会費は町内在住者1,000円、町外在住者1,500円、入会金は1,200円を徴収している。保護者の9割近くは「安い、やや安い」と感じているようだ。
 2月のアンケートで、地域クラブ活動に肯定的な回答以外に、活動日数や時間について「少ない、やや少ない」と感じる生徒が28.5%。また指導にやや不満を感じている生徒が14.3%いた。指導者間の意識統一や生徒への接し方、言葉づかいなどに対する要望などが寄せられた。
 指導者に登録しているのは現在44人。仕事を兼ねているため十分な活動ができない人もいて、さらなる人材確保が求められている。
 24年度の指導者報酬は1時間500円。ただし国から県を通じて運営のための補助金が交付され、4月にさかのぼって1時間950円、10月~3月は1,000円に増額。活動費も1クラブ2万円から10万円になった。新年度は未定。
 学習の場である学校と、地域クラブ活動の場は分離して考えることが重要だが、校舎の構造上、完全に分けられないのが現状。下校後も校舎内で練習するクラブがあり、入り口を昇降口と分けるなど工夫を凝らすが、万全とまではいかない。地域移行が先行し、ハード面が追い付いていない状況に同校は「町と相談しながらシャッター設置など、設備面を整えていく必要がある」とする。
 中体連の大会参加に当たり、指導者資格の取得も課題という。
 軟式野球はこれまで会員ゼロだったが、新年度に向け、新1年生が体験会に参加している。監督の手塚寿彦さんは「人数は分からないが、町内外からの参加が見込めそう」。監督、コーチ合わせて9人体制で新年度の始動を待つ。

 

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