須坂新聞WEBサイト 【須坂市】空き家の利活用促進有志が民間団体「すざかランドバンク」設立
須坂新聞
今日は何の日
6月3日(火)
●雲仙普賢岳祈りの日
長崎県島原市が1998(平成10)年から実施。
求人情報
須高管内の求人情報
長野労働局や須坂市産業連携開発課の情報はこちらから
フォトサービス
新聞DVD
須坂新聞
ニュースヘッドライン
【須坂市】空き家の利活用促進有志が民間団体「すざかランドバンク」設立(2025.05.03)

 須坂市内で空き家の利活用やまちづくりに取り組む有志が、一般社団法人「すざかランドバンク」を設立した。

 空き家などを利活用するための事業に力を入れる。行政とも連携を図り、今後のまちづくりを後押ししたい考えだ。代表理事を務める北直樹さん(38)は「空き家を一つの資源として捉え、利活用していくことが大事」と話している。
 北さんは市地域おこし協力隊員。市の空き家バンク事業に関わってきた中で、空き家物件の流通や掘り起こしなどに課題を感じていたという。
 行政だけでは対応できない部分を補い、その受け皿の一つとして民間団体の設立を構想。有志6人が立ち上げに関わり、昨年12月に設立した。今年4月から2人体制(代表理事1人、理事1人)で本格始動した。
 事業の柱は、市場に流通しにくい不動産の取得と利活用だ。北さんは「使いたい人は賃貸、所有者は売買の希望が圧倒的に多い。このギャップを埋められたらいい」と語る。
 そのために同法人が空き家を購入し、希望者に賃貸していく。「めぼしい物件はある。まずは実績をつくりたい」と強調する。
 移住者向けの住宅をはじめ、カフェやゲストハウスなどとしての利活用も含めて「その空き家が持っているポテンシャル(潜在能力)を生かせるように事業を進めていきたい」と考えている。
 現在は、市の空き家バンク事業を受託し、一連の業務に当たる。5月中にはサイトをリニューアルする予定。新たにSNSなどを活用して、空き家の利活用を促すための情報発信も始めている。
 市まちづくり課によると、市内の空き家は2021年度の調査で746戸。14年度に開始した空き家バンク事業の実績は24年度末現在、登録件数は累計143件(賃貸48、売買95)で、このうち成約件数は121件(賃貸42、売買79)となっている。

 

TOPへもどる